かとう鍼灸治療院

         
           酒田市亀ヶ崎3丁目10-29
      TEL (0234) 26-2057
 
            <鍼灸の知識・最新学説>
            鍼灸の作用機序


鍼灸の効果

鍼灸(しんきゅう)は、マッサージとはまた異なる「神経系への直接的な介入」という非常に面白いメカニズムを持っています。東洋医学の「ツボ(経穴)」の概念も、現代では解剖生理学的に解明が進んでいます。
主な効果は以下の3つの柱で説明できます。


1. ゲートコントロールと鎮痛メカニズム
マッサージでも触れましたが、鍼はさらに強力です。

* 内因性オピオイドの分泌: 鍼が刺さる刺激が脳に伝わると、脳内で「エンドルフィン」や「エンケファリン」という天然の麻薬物質(鎮痛物質)が分泌されます。これにより、痛みの感じ方が劇的に抑えられます。

* 軸索反射(じくさくはんしゃ): 鍼を刺した場所の周囲では、神経の末端から血管を広げる物質(CGRPなど)が放出されます。これによって「フレア(赤み)」が生じ、刺した部分の血流が爆発的に向上し、組織の修復を促します。


2. 自律神経の「強制リセット」
鍼灸は、自分の意志ではコントロールできない自律神経を調整する数少ない手段です。

* 副交感神経の活性化: 鍼や灸の心地よい刺激は、リラックスを司る副交感神経を優位にします。胃腸の動きが活発になったり、睡眠の質が向上したりするのはこのためです。

* 体性−内臓反射: 体の表面(ツボ)への刺激が、脊髄を通じて内臓の働きに影響を与える仕組みです。例えば、足のツボ(足三里など)を刺激すると、胃の動きが改善されることが科学的に証明されています。

「響き(ひびき)」の正体
鍼を刺したときにズーンと重く感じる「響き」は、鍼が特定の神経受容器を刺激したサインです。これは筋肉が強制的に緩み始める合図でもあるんです。


3. お灸による「熱刺激」と免疫系
お灸は単に温かいだけでなく、「微小な火傷(ヒートショック)」をあえて起こすことに意味があります。

* ヒートショックプロテイン(HSP): 局部的に熱が加わることで、細胞を修復するタンパク質(HSP)が増加し、免疫力がアップします。

* 白血球の活性化: お灸の刺激によって、血液中の白血球数が増えたり、その働きが活発になったりすることがわかっており、慢性的な炎症を抑える助けになります。






                                         
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